未来が分からない、底知れぬ不安

今回は、無明の闇について聞かせていただきました。

「無明」も「闇」も暗いこと。暗いとは、分からないことをいいます。

では何に暗い心か。「後生」に暗いということです。

後生とは死後のこと。

だれもが百パーセント行き着く先です。

それが暗いから、魂の行く先が分からないのです。

自分の未来が分からない、底知れぬ不安を、人は皆抱えて生きています。

この不安あるままで、何をどんなに手に入れても、心底楽しむことはできません。

換言すれば、「なぜ生きているのか」がサッパリ分からない心なのです。

この苦悩の根元・無明の闇を破ると誓われたのが、大宇宙の仏方の本師本仏である阿弥陀仏です。

阿弥陀仏のなされたお約束どおりの身に救い摂られた時、「生きる本当の意味」がハッキリする。

必ずその身になれるから、早くなりなさいよ、との親鸞聖人のお言葉が、計り知れない重みを持って響いてきます。